ストロメクトール錠3mgと同じ有効成分であるイベルメクチンを含有する医薬品で、日本では寄生虫駆除薬として認可されています。
疥癬の治療に加え、腸管内の糞線虫症を治療するためにも使用されます。
さらに、現在は適応外とされていますが、新型コロナウイルスに対する治療薬としての可能性も期待されている状況です。
イベルメクチン12mgを含むイベルメクトールは、日本で認可されたストロメクトール錠3mgと同一の有効成分を有する寄生虫駆除用医薬品です。この薬は、インドの著名なジェネリック製薬企業であるサンファーマ社によって製造されています。サンファーマ社は、かつて第一三共株式会社の子会社であった実績も持ち、世界トップクラスのジェネリック医薬品メーカーとして知られています。特に、アメリカへの輸出を含む高品質な製品を多数手掛けています。
イベルメクチンは、疥癬を引き起こすダニや線虫類を麻痺させることによって作用し、駆除効果を発揮することが確認されています。さらに、現在は公式には認められていませんが、新型コロナウイルスの治療薬候補としても関心が集まっています。しかし、新型コロナウイルス感染症への使用を考える際には、潜在的な副作用リスクも考慮し、医師の指導のもとで慎重に判断する必要があります。
イベルメクチン12mg2錠(イベルメクトール)は、FDAの基準に準拠した品質管理のもとで製造されており、信頼性の高いジェネリック医薬品として提供されています。
本剤の投与は通常、一度のみの服用です。個々の体重に応じて、必要な用量が変わります。イベルメクチンは脂溶性の成分であるため、食事が吸収に影響を与える可能性があります。そのため、空腹時に水とともに摂取することが推奨されます。
これら以外にも、中毒性表皮壊死融解症、スティーブンス・ジョンソン症候群、肝機能障害などの重篤な副作用が報告されています。
イベルメクチンに対する過敏症がある方は使用を避けてください。ただし、この制限はそれだけではありません。体重が15kg未満の小児や高齢者に対しては、その安全性がまだ十分に確認されていないため、慎重な検討が必要です。また、妊娠中の方や妊娠する可能性がある方は、医師がその使用を有益と判断した場合に限り、使用が許可されます。
イベルメクチンは動物実験で催奇形性が確認されているため、妊娠中の方や妊娠可能性がある方は、服用前に医師に相談してください。また、イベルメクチンは脂溶性物質であり、特に高脂肪の食事をした場合、血中濃度が大きく変動する可能性があるため、空腹時(食事の2時間前または後)に服用することが推奨されます。